2015年11月15日
Disposable Heroes

今回はE&LのAKMのチューン&外装仕上げ直しです。







外装は持ち込まれた段階で錆び錆びだったので
磨きなおしてブルーイングしました。
E&Lの材質はスチールなのですが質の悪いスチールで
すぐに錆びます。
錆びた方がソレっぽいと言うヒトもいますが
材質が悪いので一度でも錆びさせると
進行が早いのと必ず定期的に錆びます。
箱出し状態がグリスでベタベタなのは
錆び防止のためで
このAKが錆びやすいのはメーカーも知ってるのだと思います。


かっこよく錆び?ればまだ良いのですが
赤くプツプツと錆びるのは正直かっこ悪いです。
それとエイジングと称して表面を荒らして
地肌を出す方もいますが、
E&Lだけは止めた方がよろしいと思います。
ほんと質が悪いので。
木の部分は傷のリペアとオイルステインのやり直しです。
依頼主の希望で色は赤系との事だったので
マホガニーのオイルステインに赤の顔料を足して
赤みを強くしました、

このキルマークみたいな傷を消して欲しいとの事ですので



元のウレタン塗装を剥がして木部補修用充填材で補修して
アクリル絵の具で傷の部分を描きなおし

薄い色のステインで整えて

調色したステインで赤く染めて


1液ウレタンニスで仕上げました。
内部部品はマルイケースとマルイモーターホルダー
マルイAK47純正チャンバー
全ての駆動部品を交換しました。
言い出すとキリがないのですが
マルイAK47のバージョン3寸法かと思いきや
ノズル&チャンバーが独自サイズで
ノズルをマルイ規格に換えようとすると
全然駄目です。
撃てるには撃てますがノズルがマルイより1ミリほど長いのです。
E&Lチャンバーもメカボにネジ止めされていて良さそうなのですが
上部1本のネジなのでマガジンを刺すとチャンバー前方が上向きます。
ほんと細かいトコなのですが
寸法がアチコチ微妙に違うので
きっちり弄るなら基準値を出す為にも
メカボだけはマルイに交換しないと100パーセントの完全を
目指す事はできません。
モーターホルダーに関しては
上部の噛み合わせが噛んでいないのと
マルイより肉が薄いです。
それと
LCTのマグウエルスペーサーを組み込んで欲しいとの事だったのですが
形状的に組めないので
アルミで製作いたしました。

2ピース構造で後方の板をラジペンで引く抜けば
スペーサーを取り外し出来ます。
巷では実銃同様のスチールボディーの
頑丈で丈夫な完璧なAKと言われてますが、
アウターバレルをイモネジ2本で止めて(貫通ではなく押さえてるだけ)る
だけなのでイモネジが緩めばフロント1式がスッポ抜けます。
正直ココだけは改善の方法がないので
ネジロック材でネジの緩み止めしております。
E&Lは全体的には雰囲気は良いのですが
残念な事の多い銃です。
錆びとフロントのスッポ抜けだけは気をつけて下さい。